前回少しネタバレしましたが、
正直在庫管理のコツは2つ。
①薬価差益を交渉で有利にする
②在庫回転率を上げる
…に尽きます。
薬価差益は卸会社様と交渉次第で
結構下がります。コツは…損して
得を取るとでも言いますか…。
とにかく交渉次第です。
…でホニャララして
薬品代を薬価に対して平均30%
ディスカウントしたとします。
この30%が薬価差益です。
この薬価差益を回転させるのです。
↓そこを説明します。
まず調剤薬局では、
月末(期末)終了時点の在庫が、
1ヶ月に使う薬品代に対して
何ヶ月分に相当するかという
考え方があります。
ひと月に1000万円使う薬局の
月末最終日時点の在庫が
1000万なら1.0ヶ月。700万なら
0.7ヶ月と言う感じです。
(在庫月数0.7ヶ月とか言います)
これを使い、在庫がひと月に
何回転するかを割り出せます。
それを「在庫回転率」と呼び、
ひと月➗月数 と言う感じです。
念のため書きますが、
在庫回転率の割り出し方は、
厳密には下記です。
・月合計使用薬価➗月末在庫金額
ですが月末在庫金額が月数で、
1.0ヶ月の店なら在庫回転率約1。
0.7ヶ月の店なら約1.42…
と考えて差し支えありません。
その在庫回転率で
一年間に、何周させるかが利益に
大きく関わってきます。
月1000万円分調剤する薬局が
例1)在庫回転率が1.0の場合
>在庫が1年で約12周します。
例2)在庫回転率が1.4の場合
>在庫が1年で約17周します。
▪️計算:12ヶ月➗在庫回転率。
上記例では2つの薬局における
利益差は、答えを先に言うと
利益が約1500万円違います。
▪️計算式
1000万×30%のディスカウント。
=1周300万の薬価差益。
例1)12周×300万=3600万の利益
例2)17周×300万=5100万の利益
→その差はなんと1500万!!?
…大きいですねw🤔
ですが話は話。わかってても
やるとなると意外に難しいです。
調剤薬局の在庫管理した事がある
方なら分かると思いますが、
割と優良経営なチェーン店様でも
月末在庫金額0.7ヶ月…
0.6は切らないぐらいでしょうか?
これだって凄いんです✨
しかし私なら「とある方法」を
使って、月末在庫の
月数目標の標準を0.3ヶ月とし、
0.5→0.4ヶ月と下げて行きます。
これは適正在庫を通り越した、
ファーマシステム独自の発想。
その名も極少在庫です。
当然、極少と言うからには
終わりはなく、
夢は限りなく0.0ヶ月です…。
その為のビジョンもありますが、
それはまた先のお話。
次回からは管理方法を更に
深掘りします。
また、どうしたらリスク少なく
極少在庫を目指せるのか?を
特別にお話します!
どうぞお楽しみに😊🤚
▪️次回のネタバレキーワード
→①在庫管理にレセプト活用
②強制で会員に?乞うご期待!
Comments